前回の『スクリーン生地の表面処理』の違いについて見ることができました。でも表面処理の違いが分かっても映像の違いはわかりません。そこで今回は実際に映像を映してみて、スクリーン映像の変化ってやつを確認したいと思います。
スクリーン映像の比較に使う二つの画像
スクリーン映像の比較にあたって、違いがわかりやすいよう以下の二つの映像を準備しました。
明るい写真

やっぱり映像表現で大切なのは、人肌の表現力。いったいどのような映り方をするのでしょうか。
暗い写真

映画といえば、その映像のほとんどが暗いシーンで構成されがち。つまり
暗いシーンが多い = 黒の表現力が大切
ていう事です。一番いいのは、黒が十分に沈み、かつ明るさも確保できるスクリーン。どのような実験結果がでるのか楽しみで仕方ありません♪
映像の比較方法について
どのように比較したのかというと、私の使っているスクリーンに生地のサンプルをテープで貼り付けて撮影したので、写真ごとにスクリーン生地サンプルの位置がバラバラっす。まぁその辺はあまり気になさらず見てくだせえ。
ちなみに私はホワイトマットHDを使っているので、検証画像では生地サンプルが貼り付けられている場所以外は、ホワイトマットHDの映像になります。
スクリーン生地の映像比較
まず最初は明るい写真で比較してみよう
白のTシャツ、人肌に注目の明るい写真
最初にキクチとシアターハウスそれぞれのホワイトとグレーの違いを見てみましょう。比較に使った部分はテーブルで電話をしている白シャツさんがわかりやすそうだったのでそこにしました。
ホワイトマットアドバンス⇔グレイマットアドバンス
両方ともキクチのスクリーンです。
マウスを乗せる前がホワイトマットアドバンス、マウスを置いた時がグレイマットアドバンス

さっそく違いが見れますね。ホワイトマットアドバンスはやはり、原色の色を大切にしているというか白や肌色が自然に出ている感じがします。やはり部屋が真っ暗という事と迷光がある程度抑えられるのだったら、ホワイト系が強しかな
グレイマットアドバンスは、少し映像が暗めにはなるものの、服の陰影など黒の部分の再現に優れているように見えます。脇の下の服のシワなどの部分だけを見ると間違いなくグレイマットアドバンスの方が立体感がでてますね。
ホワイトマットHD⇔シアターマットHD
両方ともシアターハウスのスクリーンです。
マウスを乗せる前がホワイトマットHD、マウスを置いた時がシアターマットHD

私がもともと使っているのがホワイトマットHDなんで、一枚まるまるホワイトマットHDの画面になります。やはり自然な色が出ているのと、色が鮮やかというのがポイントでしょう。シアターマットHDは、やはりグレーがかかっている事で全体的に暗くなりますが、ホワイトマットHDに比べて髪の毛の黒がより沈んでおり、黒がきれいに見えます。
ホワイトマットHD⇔ホワイトマットアドバンス
ホワイトマットHDがシアターハウス、ホワイトマットアドバンスがキクチです。
マウスを乗せる前がホワイトマットHD、マウスを置いた時がホワイトマットアドバンス

両方とも、かなり映像が似通ってますが、少しは違いがあるようです。ほんの少しですがホワイトマットHDの方が明るく、ホワイトマットアドバンスの方がほんの少し暗いみたいですね。しかし、これは写真で比べたからわかるものの、1つ1つの映像で見たら違いは判断できないかもです。
シアターマットHD⇔グレイマットアドバンス
アターマットHDがシアターハウス、グレイマットアドバンスがキクチです。
マウスを乗せる前がシアターマットHD、マウスを置いた時がグレイマットアドバンス

両方とも、グレー系スクリーンという事もあって黒の表現がいいですね。またこっちの方が同じグレーでも違いがわかりやすいです。シアターマットHDは原色から純粋に黒を引き締めているのに対して、グレイマットアドバンスは、ほんの少しですが赤色がプラスされてます。たぶん暗くすることで、色温度が低くなるので赤をプラスし温かみのある映像にしているんでしょう。
暗部の表現に注目の暗い写真
映画って、以外というか明るいシーンより、暗いシーンの方が全体的に多いんですねーつまり
黒を制するものは画質を制する
といっても過言ではありません。さてどのような結果となるのでしょう
ホワイトマットアドバンス⇔グレイマットアドバンス
両方ともキクチのスクリーンです。
マウスを乗せる前がホワイトマットアドバンス、マウスを置いた時がグレイマットアドバンス

明るい映像では、ホワイト系が強しでしたが、暗いシーンでは、グレイマットアドバンスの方が黒が締まり映像として見やすい印象を受けました。中央の黄色いライトも引き締しまって見えるせいか少しだけシャープな映像になった気もします
ホワイトマットHD⇔シアターマットHD
両方ともシアターハウスのスクリーンです。
マウスを乗せる前がホワイトマットHD、マウスを置いた時がシアターマットHD

あちゃー、手が映ってましたすみません!こちらは特に黒が沈んで見えます。ホワイトマットHDでのもっとも暗い部分とシアターマットHDのもっとも暗い部分を見るとわかりやすいですが、シアターマットHDの方が黒が沈んでいてきれいです。暗いシーンが多い映画だったらもっともきれいに見えるのかも?
ホワイトマットHD⇔ホワイトマットアドバンス
ホワイトマットHDがシアターハウス、ホワイトマットアドバンスがキクチです。
マウスを乗せる前がホワイトマットHD、マウスを置いた時がホワイトマットアドバンス

さっきの「明るい場面での比較」より更に違いがないです。あえていうとすれば先ほど同様にホワイトマットアドバンスの方が少し暗めかな?という感じです。これは専門家が見ても違いを見つけることは難しいでしょう。←ほぼ無理
シアターマットHD⇔グレイマットアドバンス
シアターマットHDがシアターハウス、グレイマットアドバンスがキクチです。
マウスを乗せる前がシアターマットHD、マウスを置いた時がグレイマットアドバンス

シアターマットHDの方がグレイマットアドバンスに比べて黒の沈みが大きいみたいです。その分グレイマットアドバンスはグレーでも少し鮮やかに見えますね。暗いシーンでは全体的にこのグレー系スクリーンがよく見えました。
スクリーン生地の違い まとめの話
今回の実験を通して、スクリーン生地によって違いがあるのはハッキリしました。ただスクリーン生地によってメリット、デメリットがあることは確かで、完璧にいいスクリーンというのは存在しないと思います。スクリーン選びで大切なのは、自分がどこに重点を置くか(明るい場面か暗い場面どちらに重点をおくか)と部屋の環境(部屋が真っ暗ではないか、迷光があるか)それぞれ、総合的に自分で判断するしかないようです。
ちなみに私は、部屋が真っ暗にできる事、壁天井が白ではなくこげ茶で迷光が少ないという条件もあったのでホワイト系のホワイトマットHDにしました。ようは自分をいかにして、納得させるかなんですねー。こういう条件だからこれにするとかしないとか。この選ぶ苦悩が以外と楽しいんですよ。
今回実験に使った、二つのメーカーさんは以下の通りです。これからホームシアターを始めっれる方の参考になれば嬉しく思います。
前回の『スクリーン生地の表面処理の違い』はコチラからご覧ください。